農薬の溶脱試験法の提案
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概要
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農薬の溶脱性を表わす指標として農薬を土壌層中で10cm移動させるに必要な降水(mm)を用いることおよびその測定に必要な装置を提案した.筑波土壌-ピクリン酸系および砂-ピクリン酸系に関する実験結果とシミュレーションはよく一致した.溶出曲線が得られないほど吸着の大きい系では, 別に処理層中の濃度減少を平行的に測定し, この分解率で補正した移行率(降水mm)で表わすことを提案した.筑波土壌中TMTDおよびジメチルジチオカルバミン酸ナトリウムの移行率はそれぞれ25%(504mm)および53%(940mm), この時の分解率はそれぞれ0%および11%であった.EDBを10cm移動させるには少なくとも砂層で46mm以上, 筑波土壌層で68mm以上の連続的降水が必要であると推定される.
- 日本農薬学会の論文
- 1986-02-20
著者
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