4H-1, 3, 2-Benzoxazaphosphorine 誘導体の合成と生物活性
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概要
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新規な4H-1, 3, 2-benzoxazaphosphorine誘導体20種の合成を行ない, ハスモンヨトウ, ヒメトビウンカ, 感受性および有機リン剤抵抗性イエバエに対する殺虫活性を検討した.ハスモンヨトウに対しては, 2-チオノ体に活性がみられ, 2-オクソ体はほぼ不活性であった.3位の環外置換基の変化は, 殺虫活性に大きな影響を与えなかった.ヒメトビウンカに対しては2-チオノ体2-オクソ体の双方に活性な化合物が見いだされた.2位の環外置換基は, 1, 3, 2-oxazaphosphoridine類の場合と同様に, 小さいものに高い殺虫性がみられた.しかし, チオールエステルとした場合は, i-propylthiomethyl基のように, 比較的かさ高い基を導入しても, 殺虫活性は維持された.抵抗性イエバエに対しては全化合物10μg/flyで, まったく活性を示さなかった.感受性イエバエに対しては, 2, 3-diethyl-4H-1, 3, 2-benzoxaza-phosphorine-2-thioneに比較的高い活性(LD_<50>=2.0μg/fly)が認められた.
- 日本農薬学会の論文
- 1986-11-20
著者
-
吉川 博道
九州共立大 ・ 環化
-
吉川 博道
Department Of Environmental Chemistry Kyushu Kyoritsu University
-
吉川 博道
Department Of Environmental Chemistry Faculty Of Engineering Kyushu Kyoritsu University
-
正野 俊夫
Department of Medical Entomology, National Institute of Health
-
渕上 貴美子
九州共立大
-
渕上 貴美子
Department of Environmental Chemistry, Faculty of Engineering Kyushu Kyoritsu University
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