殺虫剤 benfuracarb の植物における吸収, 移行および代謝
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概要
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新規メチルカーバメート系刹虫剤, ベンフラカルブ[2, 3-ジヒドロ-2, 2-ジメチル-7-ベンゾフラニルN-[N-(2-エトキシカルボニルエチル)-N-イソプロピルスルフェナモイル]-N-メチルカルバマート]の植物における吸収, 移行および代謝について検討した.^<14>Cで標識したベンフラカルブをワタ, インゲンマメあるいはトウモロコシの葉の茎部に塗布したところ, 処理葉の全面ならびに茎への放射能の移行が認められ, 根部への移行も観察された.茎部へ注入した際には根も含め植物全体への急速な放射能の移行が認められた.ワタに葉面処理された^<14>C-ベンフラカルブは, N-S結合が開裂しカルボフランに代謝され, 続いてベンゾフラン環の3位あるいはN-メチル基が酸化された.これらの酸化物は次いで抱合体に変換された.カルボフランおよび3-ヒドロキシカルボフランが主要代謝物であり, 他の代謝物はいずれも少量であった.
- 日本農薬学会の論文
- 1985-08-20
著者
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田中 晃
Pesticide and Biological Science, Research Laboratories, Otsuka Chemical Company, Ltd.
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梅津 憲治
Pesticide and Biological Science, Research Laboratories, Otsuka Chemical Company, Ltd.
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田中 晃
Otsuka Chemical Co., Ltd., Agrochemicals Research and Development Department
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梅津 憲治
大塚化学株式会社鳴門研究所
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梅津 憲治
大塚化学ホールディングス
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梅津 憲治
Pesticide And Biological Science Research Laboratories Otsuka Chemical Co. Ltd.
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FUKUTO Roy
Division of Toxicology and Physiology, Department of Entomology, University of California
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Fukuto Roy
Division Of Toxicology And Physiology Department Of Entomology University Of California
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Fukuto T.Roy
Division of Toxicology and Physiology, Department of Entomology, University of California
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