除草剤の水溶液からの蒸発について
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概要
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ある種の除草剤を処理した水田で, 隣接するキュウリ畑に障害が発生したという事例があり, 障害発生の条件の一つである水面からの薬剤の蒸発について検討した.水中からの蒸発は, DBN>molinate>benthiocarb>NIP>butachlorの順であり, simetryneはほとんど蒸発が認められなかった.試験した薬剤の中では蒸気圧が大きく, 水溶解度の小さいものほど, 水中からの蒸発が大きい傾向が見られた.molinateの場合, 薬剤の濃度または, 薬液の温度が異なっても, 水の減少量に対する濃度の変化には差が認められなかった.アルキルベンゼンスルホン酸を添加した場合, 蒸発量の変化は認められなかった.simetryneの場合, molinateを添加しても, 蒸発の増加は認められなかった.
- 1979-11-20
著者
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