ジェンダー・フリー保育の現状と課題 : 園の観察と保育者・保護者インタビューをもとに

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概要

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本研究は,幼稚園と保育所の観察ならびに保育者と保護者に対するインタビューをもとに,愛媛県におけるジェンダー・フリー保育の実態と課題を明らかにしようとしたものである。対象となった園では,一部の備品や用品,一部の保育者から園児への働きかけなどにおいて男女の区別が観察された。不合理な区別はよくないとの意見が多かったが,園の習慣として行われていたり,園児の性別理解のために必要であるとの理由もあげられ,また,人権教育や個性を尊重した保育の背景に沈む形で,ジェンダー・フリー保育の必要性はほとんど認識されていなかった。ジェンダー・フリー保育に関する情報が乏しく,保育者や保護者の意識化を困難にしているという問題もあることがわかった。
松山東雲女子大学・松山東雲短期大学の論文

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