炭酸バリウムによる高炭素-高マンガン-鉄合金の脱りん
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概要
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Dephosphorization of manganese alloy ([Mn]_i : 5-60%, [P]_i : 0.1-0.2%) was tested with flux containing various carbonate of basic oxide, by a 70 kg scale experiment. (1) Dephosphorization hardly proceeded with flux containing CaCO_3. In the case of treatment with flux containing Na_2CO_3 or Li_2CO_3, rate of dephosphorization was also low. On the other hand, the rate of dephosphorization with flux containing BaCO_3 was comparatively high, and rephosphorization did not occur. So detailed experiments were done with flux containing BaCO_3. (2) In the case of treatment of high manganese alloy, the rate of dephosphorization was higher without adding BaCl_2 than with BaCl_2. This result is different from that for high chromium alloy. The reason is that MnO formed reduces the melting temperature of slag. (3) The desirable conditions for dephosphorization with BaCO_3 were : (i) lower temperature (ii) [%C] a little lower than the saturation value and (iii) preventing contamination by SiO_2 and so on in order to keep (%BaO) as high as possible. (4) It was effective to control oxygen potential of atmosphere or flux injection in order to make (%MnO) appropriate (20-40%). (5) (P)/[P] of 15-20 was expected for dephosphorization of ordinary ferromanganese with BaCO_3 at about 1300℃.
- 社団法人日本鉄鋼協会の論文
- 1988-05-01
著者
-
松尾 充高
新日本製鉄(株)製鋼研究センター
-
片山 裕之
新日本製鉄(株)製鋼研究センター
-
藤田 正樹
日本重化学工業(株)フェロアロイ事業部
-
松尾 充高
新日本製鐵(株)環境・プロセス研究開発センター
-
片山 裕之
新日本製鐵(株)プロセス技術研究所:(現)島根大学
-
山本 明
日本重化学工業(株)フェロアロイ事業部
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