消化管 EEA 器械吻合における吻合部狭窄の発生機序についての検討
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概要
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器械吻合術後に吻合部に狭窄が高頻度に発生すると報告されており, われわれの症例も同様であった. 臨床的に狭窄発生の要因を検討するといずれも経口の開始が遅れた症例に多かった. そこで, 実験的に雑種成犬に結腸・結腸 EEA 器械吻合と手縫い吻合とを行い, おのおのに便が通過する群としない群を作製し, 術後1カ月目に吻合部を検討した. McAdams の狭窄指数を検討すると手縫い吻合では便通過群, 非通過群ともに 21.3%, 36.4%, 器械吻合便通過群も 35.1% と狭窄は軽度であった. 一方, 器械吻合便非通過群では 77.6% と著明な模様の吻合部狭窄が認められた. 以上の実験結果より, EEA 器械吻合術後の吻合部狭窄の発症には経口摂取の遅延が一因ではないかと考えた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1988-01-01
著者
-
高橋 俊雄
京都府立医科大学第1外科
-
山口 俊晴
京都府立医科大学消化器外科
-
沢井 清司
京都府立医科大学第1外科
-
山根 哲郎
京都府立医科大学第一外科
-
藤田 佳宏
京都府立医科大学第一外科
-
相良 幸彦
京都府立医科大学第1外科
-
小島 治
京都府立医科大学第一外科
-
藤田 佳宏
市立福知山市民病院
-
沢井 清司
京都府立医科大付属病院中央手術部
-
山根 哲郎
京都府立医科大学中央手術部
-
相良 幸彦
六地蔵総合病院外科
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