光転送を使用した回転工具の切削抵抗測定

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
フライスやドリルなどの回転工具の切削抵抗を工具側から正確に測定するための装置を新しく開発した。スリップリングやFMテレメータによる切削抵抗の伝達は一般にノイズの影響を受けやすい。開発した装置は主軸上に取り付けられ, ひずみゲージで検出された切削抵抗のアナログ出力をA-D変換器でディジタル量に変換し, 更に直列信号に置き換え, これを赤外発光ダイオードによって機械外部に光信号として伝送する。これによって, 信号はノイズの混入を受けることなく伝達される。また, フォトトランジスタによって検出された直列信号は並列信号に復元された後, パーソナルコンピュータに転送され, ここで計算処理および図形表示が行われる。本装置を使用して立てフライス盤の円周方向切削抵抗を測定したところ, 信頼性のあるデータが得られ, 過渡状態も明確に測定された。光転送方式は回転体からの信号伝達に非常に有効かつ実用的であることが確認された。
社団法人精密工学会の論文
1982-12-05

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク