アコースティックエミッションによる切削工具損傷の検出

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概要

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金属切削における工具損傷をインプロセスで検出する新たな試みとして、切削場から放出されるアコースティックエミッション(AE)に着目し、AE信号による工具損傷検出の可能性を実験的に検討している。NC旋盤を用いて超硬工具P20種により合金鋼SCM3種を断続切削した結果、工具のチッピング、き裂、破損などに応じてレベルの高いAE信号が検出され、これより切削初期の工具損傷発生時にNC旋盤の送りを自動停止することができた。実験を行った範囲内でAE信号の大きさは実験条件にはよらず、工具損傷に直接関連することが認められている。セラミック工具を用いた実験においてもAE信号と工具損傷はよく対応しているが、この場合ばらつきが大きい。また、ダイヤモンド圧子の押込みによる工具破壊に伴って検出されるAE信号は、工具の特性とよい相関を示しているが、信号の大きさは切削中の工具損傷時よりもはるかに小さい。
1980-07-05

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