故障回復時間の統計分布形状がバッファ効果に及ぼす影響 : 生産ラインにおけるバッファの研究(第5報)
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概要
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本報では、生産ラインにおいて、故障回復時間の統計分布形状がバッファ設置によるライン生産率改善効果にどのような影響を与えるかを論じ、従来の研究でなされてきた回復時間についての幾何分布あるいは指数分布の仮定が妥当かどうかを調べて、次の結果を得た。(1)回復時間分布の相違によるバッファ効果の差はみられない。分布の変動係数のみが、バッファ効果に差をもたらす決定要因である。(2)バッファ効果が大きい場合、変動係数の影響が強く現れる。(3)変動係数が0.0であるときのライン生産率上昇量と変動係数が1.0であるときのライン生産率上昇量との比は1.0から1.4の範囲にある。(4)回復時間分布を幾何分布あるいは指数分布で近似したモデルは、バッファ効果の定性的傾向を把握するのに有効であるが、バッファ効果が大きい場合、バッファ設置によるライン生産率上昇量の、変動係数の値に応じた定量的補正を必要とする。
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1980-03-05
著者
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