橋本病のモデル動物 : 自然発生の自己免疫性甲状腺炎
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
実験用純系ビーグル犬, 白色レグホンのOS株およびBUFラットは, 高頻度に自然発生の自己免疫性甲状腺炎を認める特殊な株の動物で, ヒトの橋本病のモデル動物と見做されでいる. これらのモデル動物にみられる甲状線炎は, 各種抗原の投与によりモルモットイヌ, ラット, マウス, トリ, サルなどに実験的に惹起された自己免疫性甲状腺炎とともに, ヒトの橋本病あるいは自己免疫疾患の病因および病態生理の解明に欠くことのできないものである. 本稿では上記3種類の動物にみられる自然発生の自己免疫疾患のあらましをのべ, ヒトの橋本病および実験的に惹起される甲状腺炎との異同につき考察を加えた。(1979年11月26日 受付)
- 産業医科大学学会の論文
- 1980-03-01
著者
関連論文
- 脳死に関する考察
- 長期間(26か月)腹膜透析を施行しえた多発性骨髄腫の1例
- 32. 北九州地域における血液低比重者の検討第一報 : 思春期・成人女性の貧血対策について (第10回産業医科大学学会総会学術講演会記録)
- 31. 福岡県北部地域における肝臓疾患の検討第一報 : B型・C型肝炎ウィルス保有率と肝癌死亡率の関連性 (第10回産業医科大学学会総会学術講演会記録)
- 慢性関節リウマチおよび全身性エリテマトーデスにおける血清シアル酸の臨床的意義
- 血清Type III Procollagen Peptideによる肺線維症診断 : じん肺症例およびBleomycin投与症例における検討
- じん肺患者の血清TypeIII Procollagen Peptide
- 橋本病のモデル動物 : 自然発生の自己免疫性甲状腺炎
- 12.当院職員におけるHBV汚染事故状況
- 診断法の今昔