大学としての環境問題に対する取り組み
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概要
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健康からの偏りとしての疾病は,病原菌,有害物質などの病因,物理的・化学的・生物的・社会的環境によるストレス侵襲とヒトにおける内部環境の恒常性維持機構のバランスの乱れの結果として生じる.産業医学は,人間をとりまく自然,社会環境因子と健康の関連を探究し,疾病の予防・早期発見および健康の維持増進を図る社会医学分野であり,環境問題と無縁ではない.21世紀は「環境の世紀」といわれるほど,環境問題は人類の生存に最も直接的かつ切実な問題となりつつあり,大学においても環境問題に対する教育・研究のあり方を再検討すべき時期といえる.大学内で生じる一般ゴミ,実験室より生じる有害廃棄物に対する管理はもとより,学生・職員に対する環境安全教育,さらに現代の科学技術の進歩をホットな環境問題に活かしていく研究努力も必要である.本稿では,東京大学環境安全研究センターの概要およびこれらに対する取り組みについて紹介する.
- 産業医科大学学会の論文
- 2001-06-01
著者
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