日本行動分析学会第20回年次大会を迎え想うこと
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概要
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日本行動分析学会第20回年次大会にあたり、筆者は行動分析学の現状と今後についての所見を述べた。始めに、行動分析学はすでに種をこえた主要な行動の制御変数と行動の原理については明らかにしているので、今後は比較行動分析学と人間行動分析学という二つの領域の研究がなされるべきであることを主張した。次に、今後の行動分析学の発展のためには、三項随伴性のうちのオペラントと弁別刺激についての概念分析と結果についての実験的分析がなされねばならないことを強調した。最後に日本の行動分析学の研究と実践、および教育と普及のためには何をなすべきかを述べた。
- 日本行動分析学会の論文
- 2003-09-05
著者
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