玉咲ツヅラフヂ塊根肥大性の差異について
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概要
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本植物の種藷自体の肥大差異は種藷の部位に依つて異り, 組織的に茎に属する部分及び真正の根の組織に至る迄は上述の如く肥大不良で木化進行が早く且形成層の活動は弱く, その新生も少い。甘藷に於ける梗根又は藷梗に類似しているが基本組織は茎のそれである点が異る。一方根状組織部では逆で特に貯藏柔組織内に形成層の新生が多く二次以後の維管束の発生及び柔細胞の増加が著しいのは同様で, 環境に依り両部の性能を変換させる事は困難であるが, A部でも多少肥大するので, 性能の差異が組織に依るものの更に何に起因するかは今後の研究に俟たねばならない。増収特に製薬原料用の多収については種藷の部位の撰択を誤つてはならない事が了解されると思う。
- 神戸大学の論文
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