点眼液の防腐剤としての塩化ベンザルコニウムの抗菌力についての検討
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概要
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Benzalkonium chloride is most commonly used as a preservative for ophthalmic solutions at a dosage of 50μg/mL. In this study, we evaluated the antibacterial activity of this preservative against 16 species and 64 clinically isolated strains. Benzalkonium chloride demonstrated a good effect on gram-positive cocci, the mini-mum inhibitory concentrations (MIC_s) of benzalkonium chloride to Staphylococcus epidermidis and Staphylococcus aureus including MRSA were less than 12. 5μg/mL. On the other hand, benzalkonium chloride was not effective against gram-negative rods; 95% (42/44) of gram-negative rods strains were not susceptible after treatment with 50μg/mL of benzalkonium chloride. Especially, the MIC_s of benzalkonium chloride to clinically isolated pseudomonas aemginosa were over 200μg/mL. These results suggest that benzalkonium chloride as preservative for ophthalmic solutions in effective on gram-positive cocci even when used in concentrations only one fourth times as much as those commercially available and to gram-negative rods when used in concentrations which may cause damage to the corneas. The use of lower concentration of benzalkonium chloride may therefore make it possible to reduce the degree of damage to the cellular components of the cornea.
- 日本医療薬学会の論文
- 2003-06-10
著者
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大薗 英一
信英会越谷大袋クリニック品質管理部門
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葉山 修陽
日本医科大学腎臓内科
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大國 寿士
メデカジャバン総合研究所
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大国 寿士
日本医科大学千葉北総病院 救命救急セ
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大薗 英一
信楽園病院 内科
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大薗 英一
春日部秀和病院腎臓内科
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佐治 守
日本医科大学付属千葉北総病院薬剤科
-
薄木 玲子
日本医科大学付属千葉北総病院薬剤科
-
茨木 信博
日本医科大学付属千葉北総病院眼科
-
葉山 修陽
日本医科大学 第二内科
-
葉山 修陽
日本医科大学 内科学第一
-
葉山 修陽
日本医科大学附属病院 薬剤
-
茨木 信博
自治医科大学 眼科学講座
-
茨木 信博
日本医科大学付属千葉北総病院眼科学教室
-
大薗 英一
春日部秀和病院腎内科
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