チャノコカクモンハマキの交尾回数と産卵量およびふ化率
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概要
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1)チャノコカクモンハマキの雄は雌よりも20%多く, また雄は生存中復数回交尾を積極的に行ない, 受精能力も羽化後8〜9日間は充分ある。一方雌は1回交尾で充分受精卵を産下できた。産下した卵塊のふ化率が低下してくると雌は再交尾を行うが, 再交尾によって産卵量, ふ化率が回復する傾向は認められなかった。なお未交尾雌の寿命は交尾雌より短かかった。2)雌の交尾回数と精胞数を調査した結果, 約10%程度の確率で1回の交尾で2個の精胞が入ることが明らかになった。雌の交尾回数と精胞数はほぼ一致するが精胞数が多くなると, 交尾回数との誤差が大きくなる。3)本種の雌雄は1週間以上交尾を抑制すると産卵量が減少し, ふ化率も著じるしく低下した。またその後正常な雌雄と交尾を行なってもふ化率は回復せず, その影響は特に雌が受けた。
- 1981-11-25
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