オオスカシバ幼虫の体色と発育に及ぼす生息密度の影響
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概要
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従来スズメガ類では密度依存的な多型現象が知られていなかったが,オオスカシバについて幼虫期の生息密度を変えることによって体色や発育がどんな影響をうけるかを調べたところ,明らかに密度に依存した変異がみられた。すなわち,1令期から集合状態で育った幼虫は体色が2令期から黒化し,摂食量や酸素消費量が少なく,幼虫および蛹の体重が軽いほか,死亡率がきわめて高い。したがって単独生育下で多く出現する通常の淡緑色幼虫が本種の生活により適応していると考えられる。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1967-12-25
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