モンシロチョウ幼虫と寄生蜂アオムシサムライコマユバチの空間的関係について(農学部門)
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概要
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京都市内3ケ所のキャベツ畑でモンシロチョウ幼虫およびその寄生蜂アオムシサムライコマユバチについて9月中旬∿11月中旬に各畑で株を抽出単位として標本抽出を行ない, つぎの結果を得た。1)モンシロチョウ幼虫の空間的分布は共通のkをもつ負の二項分布に適合した。2)アオムシサムライコマユバチに寄生されたモンシロチョウ幼虫の株ごとの空間的分布はポアッソン分布に適合した。3)キャベツ1株当りのモンシロチョウ幼虫の密度が高くなるにつれて被寄生株率Piも大きくなった。すなわち, 幼虫密度の高い株ほど寄生を受けやすいようである。4)株ごとの被寄生幼虫数はせいぜい3個体で, 本調査で得られた株当りの寄主幼虫の密度範囲内ではその密度との間に何ら関係がなく, さらに株ごとの被寄生率は寄主幼虫密度の増加につれて減少した。
- 京都府立大学の論文
- 1967-10-15
著者
-
笹川 満広
京都府立大学農学部
-
渡辺 弘司
京都府立大学農学部昆虫学研究室
-
杉本 毅
京都府立大学農学部昆虫学研究室
-
笹川 満広
京都府立大農学部昆虫学教室
-
杉本 毅
近畿大学農学部農学科害虫学研究室
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