麦條葉潜蠅に関する生態学的研究(第 2 報) : 麦条葉潜蠅加害に対する麦類品種間差異
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概要
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麦条葉潜蠅加害に対する麦類品種間差異を調査し, 其の原因解析に当つて2・3の実験を行つた結果は以下の如くであつた。1. 産卵数の多少は成虫の寄主選択性によるものでなく, 品種間の繁茂様相と密接な相関々係を有する。即ち, 繁茂指数の大きい品種程産卵数が多くなる傾向が有る。2. 産卵数は早生種に於て多く, 晩生種に於て少い。3.葉色・葉質の硬軟は産卵数の多少に影響しない。4. 幼虫の死亡率は粗蛋白質を多く含む品種に於て低い。従つて粗蛋白含量の少い品種は本害虫に対して抵抗性が強いものと言える。5. 死虫率と繁茂指数との関係は明瞭でない。
- 京都府立大学の論文
- 1954-09-01
著者
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