潰瘍性大腸炎患者の受療行動について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
潰瘍性大腸炎の難治化に関与する因子について, 初発時の病気の受けとめ方と再燃症状がみられた時の受療行動について検討した.初発時, 病気についての説明を聞いて, 経過良好例は「ショックだった」が多かったが, 難治例では「心配しなかった」が多かった(p<0.05).下痢や血便などの再燃症状がみられた時, 経過良好例は「すぐに受診する」が多かったのに比べ, 難治例では「しばらく様子をみる」が多かった(p<0.01).この結果から, 難治例は心身相関の気づきに乏しく, 病気に対する認知が未熟で, かつ再燃時の受療行動に遅れがあることがわかった.
- 日本心身医学会の論文
- 1998-06-01
著者
-
野添 新一
鹿児島大学医学部心身医療科
-
増田 彰則
鹿児島大学医学部第1内科
-
古賀 靖之
鹿児島大学臨床心理室
-
胸元 孝夫
鹿児島大学医学部附属病院心身医療科
-
胸元 孝夫
鹿児島大循環器・呼吸器・代謝内科学
-
峯 周二
鹿児島大第一内科
-
黒木 克郎
黒木外科胃腸科病院
-
峯 周二
鹿児島大学医学部心身医療科
-
黒木 克郎
黒木外科病院
-
古賀 靖之
西九州大学心理学研究室
-
古賀 靖之
鹿児島大学医学部・歯学部附属病院 呼吸器・ストレスケアセンター心身医療科
-
野添 新一
鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科社会・行動医学講座
-
古賀 靖之
鹿児島大学付属病院
-
野添 新一
鹿児島大学
関連論文
- 司会のことば(摂食障害の病態と治療)(第36回日本心身医学会総会)
- 心身医学的立場からみた慢性疲労症候群の診断と治療 : 2症例を通して
- 神経性食欲不振症患者における入院適応を規定するための重症度スコア作成の試み
- 小児発症1型糖尿病症例 : 家族の問題と医療のあり方 : 生活習慣病の難治化予防における心身医学の関わり : 糖尿病を中心に
- IIF-8 神経性食欲不振症患者の脛骨超音波測定法における骨密度の検討(摂食障害II)
- IC-4 神経性食欲不振症の入院管理を決断するための重症度評価について(摂食障害I)
- PI-2 小児発症1型糖尿病症例 : 家族の問題と医療のあり方(生活習慣病の難治化予防における心身医学の関わり : 糖尿病を中心に)
- IID-20 摂食障害患者のサブタイプと治療経過における認知・行動面の変化の検討(摂食障害(VIII))
- IID-14 生命危機的状態で入院となった摂食障害患者の特徴(摂食障害(VII))
- ID-5 摂食障害患者の耐糖能異常についての研究 : 糖負荷後15分値の検討(摂食障害(III))
- IC-20 高齢出産が可能であった重症神経性食欲不振症の2例(摂食障害IV)
- 更年期女性のうつ病 : 心身医学の立場から
- 慢性疼痛(心身症)の診断基準と治療ガイドライン(シンポジウムI/心身症の診断基準と治療ガイドライン)
- IIF-15 医療保護入院を適用した摂食障害7例における臨床的検討(摂食障害IV)
- IIF-10 摂食障害の食物刺激に対する脳血流変化の特徴と臨床的意義(摂食障害III)
- ID-20 慢性疼痛診断ガイドライン作成の試み(神経・筋・慢性疼痛)
- 潰瘍性大腸炎患者の受療行動について
- IIG-2 不安の脱感作療法が奏効した難治性喘息の一例(不定愁訴・他)
- ID-24 摂食障害患者における脳脊髄液内 CRHと臨床病型の比較研究(摂食障害IV)
- ID-19 神経性食欲不振症患者はなぜ風邪を引きにくいか? : インスリン低血糖ストレスに対する白血球の反応(摂食障害IV)
- C-11-24 神経性食欲不振症患者のTRHテストに対する反応について(MPIテストとの関連)(心理テスト)
- C-11-23 コントロール不良な糖尿病に対する心身医学的アプローチ : IDDM及びNIDDMの各1例の経験から(内分泌, 代謝)
- B-5-1 行動論に基いた摂食障害患者のチーム医療 : 治療過程にみられる問題と予後(心身医学的治療)
- B-2-6 神経性過食症の治療における問題点 : 神経性食欲不振症との比較を通して(神経性大食症の入院治療と通院治療)
- II C-7 入院摂食障害患者約240例についての年代別の検討(摂食障害VI)
- I G-3 神経性食欲不振症患者の治療前後における耐糖能について(摂食障害)(ポスターセッション)
- IC-22 神経性食思不振症患者のTRHテストに対する反応について : MPIテストとの関連(摂食障害V)
- IC-6 摂食障害患者の行動療法についてのアンケート調査 : AN, BN患者の行動療法の受け止め方(摂食障害II)
- 当科にて入院行動療法を行った摂食障害患者の予後に関する調査研究
- IC-29 当科にて入院行動療法を行った摂食障害患者の予後に関する調査研究(摂食障害VII)
- II-B-21 登校拒否の背景と心身医学的アプローチ(4.小児・思春期)
- II-B-20 身体症状を前景とした登校拒否症の慢性化要因に関する検討 : 行動論の立場から(4.小児・思春期)
- 摂食障害のサブタイプにおける認知的障害の程度は同じか? : 認知行動理論からの検討
- IC-15 摂食障害患者のソーシャルスキルに対する入院行動療法の効果の検討(摂食障害III)
- 金久卓也先生のご逝去を悼んで
- 内科領域における行動医学の実践(心身医学における新しい方法論としての行動医学)
- 摂食障害の臨床像についての全国調査
- 不安とうつの自律神経機能(不安とうつの心身医学)
- 脳血流イメージから見た摂食障害の病態と治療戦略(摂食障害 : 医療と研究の現状とこれからの展望)
- わが国における摂食異常症患者の実態調査について : 1997年の全国6県の調査から
- IID-23 神経性食欲不振症の制限型と無茶食い/排出型の病態に関する比較検討(摂食障害(VIII))
- IID-21 摂食障害患者の認知面に対する過食とPurgingの関与の比較(摂食障害(VIII))
- シVII-3 脳血流イメージングから見た摂食障害の病態と治療戦略(摂食障害 : 医療と研究の現状とこれからの展望)
- シVI-1 二次医療施設整形外科におけるリエゾン・コンサルテーション心身医学の現状と問題点(リエゾン・コンサルテーション精神医学・心身医学-救急, 整形外科, 外科)
- 摂食障害患者に対するチーム医療と予後の関係
- IC-31 摂食障害患者における食物刺激時の脳血流変化 : SPMによる脳血流画像解析法を用いて(摂食障害VI)
- IC-21 摂食障害患者と正常者における認知・行動および環境要因の比較(摂食障害IV)
- IC-20 摂食障害の疫学調査 : 全国6県の調査から(摂食障害IV)
- IID-25 神経性食欲不振症患者の認知の変化 : 質問紙を用いての比較(摂食障害VI)
- IF-28 神経性食欲不振症の治療経過と局所脳血流量の変化に関する研究(免疫, 画像)
- IF-29 摂食障害患者の食物イメージに対する高次脳機能の研究(免疫, 画像)
- B-7-3 気管支喘息遷延例の発作対処行動に医療環境が及ぼす影響の行動医学的検討(気管支喘息)
- I C-18 神経性食欲不振症患者に対する両親の養育態度 : 患者の評価と両親の自己評価の比較(摂食障害IV)
- 神経性食欲不振症に対する行動療法の認知的側面に関する研究(摂食障害の病態と治療)(第36回日本心身医学会総会)
- 長期間の過食・嘔吐と下剤乱用が原因となって腎不全と呼吸不全を呈した摂食障害の1例
- IC-14 親子関係テストから見た摂食障害の病態(摂食障害IV)
- 神経性食欲不振症に対する行動療法の認知的側面の研究(摂食障害の病態と治療)
- 209. 神経性食欲不振症の入院治療期間に影響を与える因子(摂食障害III)
- 65. 神経性食欲不振症患者の自律神経機能について : 心拍・血圧ゆらぎによる評価(摂食障害II)
- 15. 神経性嘔吐症に対するチーム医療的治療と看護者の役割(チーム医療 コンサルテーション・リエゾン)
- IID-5 気管支喘息患者における性格特性と治療反応性(呼吸器I)
- IF-16 VLCD短期使用による肥満患者の行動療法(内分泌・代謝I)
- I-C-23 心身医学的治療により緩解に至った難治性潰瘍性大腸炎の一例(消化器V)
- I-D-11 徹底したオペラント操作を加えることにより寛解に至った難治性気管支喘息の一例(気管支喘息I)
- IC-26 前思春期発症の神経性食欲不振症患者の検討 : 予後良好例と不良例との比較(摂食障害V)
- B-7-7 恐慌性障害と自律神経機能(パニック障害と過換気症候群)
- B-2-3 神経性食欲不振症の肝障害とその治療(神経性食欲不振症の内科的治療)
- II-C-19 三世代が関与しあって発症した思春期発達障害の4症例(小児・思春期IV)
- II-C-12 不登校患者の病態の分析-行動療法の立場から(小児・思春期III)
- I-C-14 オペラント技法の併用により改善した、重症気管支喘息の2症例(呼吸器III)
- そばアレルギー症の研究 : 第3報 職業性そばアレルギー症について
- 190 気管支喘息患者における性格特性と気道過敏性の比較検討
- IIF-1 Anorexia Nervosa患者における腫瘍壊死因子アルファ(tumor necrosis factor α)遺伝子プロモーター領域の多型解析(摂食障害I)
- ID-3 神経性食欲不振症の治療経過におけるSPECT脳血流画像上の変化 : 臨床像との関連性についての検討(摂食障害(III))
- IIC-31 冠攣縮性狭心症を契機に発症したパニック障害の2例(循環器III)
- IID-5 思春期・青年期心身症と家族機能(小児科II)
- 呼吸器疾患を合併した神経性食欲不振症症例とその治療について(対応困難な問題をもつ摂食障害の治療)
- 行動医学の立場からみた心療内科の一般性と専門性(心身医学の一般性と専門性)(第36回日本心身医学会総会)
- 心身内科の一般性と専門性 : 行動医学の立場から(心療内科の一般性と専門性)
- 摂食障害とアルコール・薬物問題(シンポジウムII/摂食障害とアルコール・薬物関連問題)
- 柏木哲夫著, 「癒しのユーモア : いのちの輝きを支えるケア」, 四六/230頁/本体1,600円/2001年/三輪書店
- 臨床とくに治療プロセスからみた心身相関 : 21世紀の心身医療を探る
- 第42回 日本心身医学会総会 報告
- ベヴ・コバーン著, 品川裕香訳, 「ティーンエイジ・ブルー : キレる, ムカつく, 引きこもる若者たちのサバイバルガイド」, 四六, 192頁, 本体1,400円, 2000年, 花風社
- 体型や食事に関する信念尺度作成の試み : 摂食障害における偏った思考パターンを探る
- ID-24 多元的治療が奏功した単純性肥満症の二症例(内分泌・代謝)
- ID-13 Kognitive Faktoren beim Juokreiz(KFJ : 痒みに対する認知尺度)日本語版作成の試み(皮膚科)
- IC-20 摂食障害患者のコミュニケーション・スキルと行動療法(摂食障害V)
- WIII-3 心身医療のチーム医療の中の心理士の役割(心身医療で心理臨床家に求められる資質は何か)
- 各科における頭頸部領域の慢性疼痛に関する問題点と共通点 : 心身医学の立場から(各科における頭頸部領域の慢性疼痛に関する問題点と共通点)
- 二次医療施設整形外科におけるリエゾン・コンサルテーション : 心身医学の現状と問題点(リエゾン・コンサルテーション精神医学・心身医学 : 救急, 整形外科, 外科)
- IE-2 集団療法(一分間スピーチ)の有用性と問題点(摂食障害(I))
- IDDMに摂食障害を合併し,行動療法が奏功した1例
- 勤労者の疲労とストレス、生活行動、心理行動特性、免疫機能との関連について(産業衛生とストレス)
- II-B-39 神経性食思不振症(A・N)に合併したPseudo-Bartter症候群の5例(摂食障害VII)
- II-C-52 てんかん、潰瘍性大腸炎(UC)に続いて発症した神経性食欲不振症(AN)の一例(摂食障害IX)
- 行動科学からみた"食"(食行動と心身のバランス)
- I-E2-13 心療内科を紹介され重篤な器質的疾患が見つかった10症例の心身医学的診断の問題点(全人的医療)
- I-B-31 広範な器質的障害をきたした神経性食思不振症の一症例
- I-B-32 母親の養育態度が発症・持続因と考えられた神経性食思不振症の5症例(摂食障害VII)