当科にて入院行動療法を行った摂食障害患者の予後に関する調査研究
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概要
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摂食障害と診断され当科において入院治療プログラムによる治療を受けた患者で,退院後4年以上経過した患者100症例を対象に予後調査を行った.診断基準はDSM-IVに準拠した.方法:調査研究班による摂食障害の治療状況・予後等に関する転帰調査票(中井,高木ら,2000年)を用い,電話にてデータ収集を行った.結果:100例中68例から回答を得られた.回答者の平均年齢は28.7歳,退院後平均6.2年経過していた.内訳は神経性食欲不振症制限型(AN-R)33例,神経性食欲不振症むちゃ食い/排出型(AN-BP)18例,神経性大食症(BN)14例,特定不能の摂食障害(EDNOS)3例だった.予後を調査票に基づいて定めたスコアから4群および死亡例に分類した結果,excellentが51.5%,much improvedが17.6%,symptomaticが14.7%,poorが8.8%,死亡7.4%(5例)だった.各病型における統計学的な検討では,罹病期間がAN-BP群の予後と関連し,入院時年齢がAN-BP群とBN群の予後と関連していた.また,ANの両群においては入院中のBMIの有意な増加が予後と関連していた.
- 日本心身医学会の論文
- 2002-10-01
著者
-
成尾 鉄朗
野上病院心療内科
-
野添 新一
鹿児島大学医学部心身医療科
-
野添 新一
志學館大学大学院
-
長井 信篤
医療法人司会野上病院
-
建部 佳記
鹿児島大学医学部附属病院心身医療科
-
長井 信篤
鹿児島大学医学部附属病院心身医療科
-
成尾 鉄朗
鹿児島大学医学部附属病院心身医療科
-
胸元 孝夫
鹿児島大学医学部附属病院心身医療科
-
穂満 直子
鹿児島大学医学部附属病院心身医療科
-
建部 佳記
鹿児島大附属病院心身医療科
-
野添 新一
志學館大:松下病院
-
野添 新一
鹿大内科
-
胸元 孝夫
鹿児島大循環器・呼吸器・代謝内科学
-
長井 信篤
鹿児島大学医学部・歯学部附属病院 心身医療科
-
穂満 直子
鹿児島大学病院心身医療科
-
野添 新一
鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科社会・行動医学講座
-
成尾 鉄朗
鹿児島大学医学部第一内科
-
成尾 鉄朗
鹿児島大学医学部心身医療科
-
野添 新一
鹿児島大学
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