心身医学的立場からみた慢性疲労症候群の診断と治療 : 2症例を通して
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概要
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感染後, 慢性疲労症候群(CFS)に発展した症例と, ストレス関連疾患を契機にCFSに発展した症例を経験した.CFSの発症と診断, 治療につき心身医学的立場から検討した.CFSの発症には, ストレス, ストレス対処行動, 患者の心理・行動特性などの因子が関与しており, 治療においてはそれらを考慮した多面的なアプローチが必要である.本論文の2症例で行動論的カウンセリングにより心身相関の気づきを与え, リハビリテーションにて不安の現実揚面での脱感作を実施した.その結果, 認知と行動の変容が得られ症状も改善し, 社会復帰した.診断では, 精神疾患の取り扱いが問題であり, その点についても考察した.治僚経過中, NK細胞活性とCD16+細胞割合が低下したが, 臨床症状の改善後1〜2カ月遅れで回復した.
- 日本心身医学会の論文
- 1998-01-01
著者
-
田中 弘允
鹿児島大学
-
野添 新一
鹿児島大学医学部心身医療科
-
増田 彰則
鹿児島大学医学部第1内科
-
古賀 靖之
鹿児島大学臨床心理室
-
八反丸 真人
慈恵会八反丸病院整形外科
-
古賀 靖之
西九州大学心理学研究室
-
古賀 靖之
鹿児島大学医学部･歯学部附属病院 呼吸器･ストレスケアセンター心身医療科
-
野添 新一
鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科社会・行動医学講座
-
田中 弘允
鹿児島大
-
八反丸 真人
医療法大慈圭会八反丸病院
-
田中 弘充
鹿児島大学医学部 第1内科
-
古賀 靖之
鹿児島大学付属病院
-
野添 新一
鹿児島大学
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