クリタマバチの個体群動態に関する研究 : 第3報 5年間にわたる個体群変動の分析
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概要
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千葉県習志野および神奈川県大山のクリタマバチ発生地において, 1960年より1964年にいたる5年間の個体群密度の年次変動を調査した。その結果, 1.クリタマバチ個体群は, 成虫-若令幼虫の期間に最も大きな死亡率が見られ, この死亡率はクリタマバチの個体群密度の年次変動に最も大きな影響を与えている重要な要因であると考えられる。2.クリタマバチの加害によって寄主植物の若枝を出す数が減少すると, 一芽当たりに産まれる卵数が増加するため若令幼虫期に高密度の悪影響が現われるらしい。また, これが頻繁に現われるようになると, 個体群は減少しはじめる。3.幼虫寄生蜂の作用は, 個体群密度の年次変動にとって重要な働きをなしてはいないらしいことがわかった。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1965-03-25
著者
-
近藤 正樹
東京都立大学理学部生物学教室
-
中村 和雄
農技研
-
宮下 和喜
農技研
-
中村 方子
都立大理
-
宮下 和喜
農林省農業技術研究所
-
伊藤 嘉昭
農林省農業技術研究所
-
中村 和雄
農林省農業技術研究所
-
中村 方子
東京都立大学理学部生物学教室
-
中村 方子
東京都立大・理・生物
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