クリタマバチの個体群動態に関する研究 : 第1報 調査区の記載およびクリタマバチとその寄生バチの生活史
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概要
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クリタマバチの個体群動態に関する一連の共同研究の第1報として, ここでは, クリタマバチおよびそのおもな寄生バチの生活史, 調査方法および永久ステーションの記載を行なった。クリタマバチは年1化性単為生殖のタマバチであって, メスは夏に羽化し, クリの芽に産卵する。幼虫のふ化した芽は春に球状の虫こぶ(gall)を形成し, 幼虫はその中で発育する。成虫になる前の主要な死亡要因は寄生バチの寄生である。いっぽう, 産卵終了前の成虫の高い死亡率も, 個体群動態に影響を及ぼすとみられる。継続調査のために, 本種の新しい発生地である千葉県習志野(八千代台), および古い発生地である神奈川児大山と東京都多摩自然動物園に6箇の永久ステーションを設置した。永久ステーションからの虫こぶや芽条のサンプリング法についても本文中に解説した。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1964-06-25
著者
-
近藤 正樹
東京都立大学理学部生物学教室
-
中村 和雄
農技研
-
宮下 和喜
農技研
-
中村 方子
都立大理
-
宮下 和喜
農林省農業技術研究所
-
伊藤 嘉昭
農林省農業技術研究所
-
中村 和雄
農林省農業技術研究所
-
中村 方子
東京都立大学理学部生物学教室
-
中村 方子
東京都立大・理・生物
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