訪問看護ステーションに勤務する看護婦のストレスの実態 : 看護婦のインタビュー調査の分析
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概要
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老人保健法改正に伴い訪問看護制度が創設された。これは看護婦が管理者として独立してステーションを設立できるものであるが,まだ十分条件が整わず,看護婦はストレスを感じている。そこで看護婦を対象にインタビュー調査を行い看護婦のストレス因子を明らかにし,『利用者との葛藤』『訪問看護実践力の不備』『ステーションの経営管理体制の不備』『連携の不備』『所長の管理能力の欠如』『研修体制の不備』『医師との葛藤』『介護保険の対応』8つのカテゴリーが抽出された。これらのストレスは施設看護とは異なる能力が要求されるにも関わらず訪問看護研修の受講機会が少ないことや,利用者をはじめ医療従事者が訪問看護制度に対する理解が不十分なこと,また在宅療養者の介護体制が不十分なことなどが影響していると考えられる。今後,訪問看護研修の充実と,所長が管理・運営能力を身につけること,また社会では在宅ケア推進の意識を高めてゆくことが課題といえる。
- 2000-03-29
著者
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