食品中のコレステロール量について(第1報)

概要

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老人食,成人病予防及び治療食献立立案に資するため食品の粗脂肪及び総コレステロールを,L-Bの反応を利用して測定した。魚類における各部位の含量は,肉部についで皮部が多く,更に,内臓部は,もっとも高い値を示すようであった。なお,フグのしらこからは,板状結晶を得たが,川端の報告の他の種類のしらこより低かった。イカ,エビ及びカニでは,同報告より低い値であったが,魚類の肉部に比べ,約2.2倍の値を示した。国内における消費量は少いが,台湾及び沖縄に多い豚肉の加工品は,保存食,老人食,成人病予防及び治療食としては,一考に値するよ.うである。チーズ及びバターについては,多くは,ともに先人の報告より低かった。この要旨は,第18回日本栄養食糧学会,第5回栄養改善学会,合同支部会(於,石橋文化会館)で発表の予定である。(昭和39年11月7日)終りにのぞみ,終始,懇切な御指導を賜りました広畑教授,並びに鶏脂酸ガスクロマトグラフィーに助力くださいました第一薬科大学福井教授に深謝致します。
中村学園大学の論文
1964-12-30