植物色素の研究(第1報)
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概要
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(I)ダリヤについて ダリヤの花弁の美しい色素中に,無毒で食品の着色剤として利用できるものを捜す目的でPPC紫外線下の呈色及び一部については,紫外線吸収スペクトル測定による実験を行なった。その結果は 1. ダリヤの花弁に合まれるフラボノイドは,決して単一のものではなく,スポットの数は6つのものが大半である。2. グリヤの花弁から,フラボノイドを納品として単離することは,試料微量のため,好結果が得られなかったが,黄色系の花弁から得られた淡黄色の粗結晶は,そのRf値,螢光及び呈色から,cosmosiinと推定される。3. Rf値,紫外線下の螢光,呈色及び紫外線吸収スペクトルを対照標本のそれと比較検討した結果,他の系統色のダリヤの花弁には、apigenin, luteolin及びrhoifolinの存在が明らかである。(II)ドクダミについて 民間薬あるいは漢方薬として広く用いられているドクダミは,抗菌薬及び動脈硬化剤としても用いられることは興味があるので,その中にrutinを合むかどうか,また外にいかなる色素を含むかをしらべた。その結果は 1. ドクダミの葉,花及び果穂のメタノール抽出液を試料としてPPCCを実施した結果,各試料ともほとんど同一のスポットを生じ,中でも葉及び花には,少くとも5〜6種の物質の存在が考えられる。そのRf値,螢光,呈色を対照標本と比較した結果, quercetin及びisoquercitrinの存在が確認された。なおrutinの存在もほぼ確実と考えられる。2. ドクグミの葉のメタノール抽出物を, 5%H_2S0_4で加水分解して得られた糖のPPCを実施した結果,D-glucose及びL-rhamnoseの存在が認められた。
- 中村学園大学の論文
- 1964-12-30
著者
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