サツマイモの食品化学的研究 : 第3報早堀りサツマイモの化学的成分について
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概要
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(1)早掘りサツマイモについて,ことにSugars,灰分,AlkalinityおよびVitamin Cに重点をおいてしらべてみた。(2)Alkalinityは,コトブキが最も高く,4-33が最も低いのに.Vitamin Cの含量は,全くこの逆になつている。(3)Total Sugarsの音量は,品種によつて著しい差はみとめられないが,Reducing Sugarsの音量は,コトブキが2. 86%で最も高いのに,アイコクでは0.88%にすぎず,その比は3.5:1.0であつだ。(4)Crude Proteinの含量とPure Proteinの含量とは,いずれの品種においても,ほぼ平行していた。(5)早掘りサツマイモの化学成分第1表第2表とおそ掘りサツマイモのそれすなわち第3表とを,ここに比較検討することは,この両者の品種が同しでないので,いささか無理である。しかしながら,これらの表をみると,a. Reducing Sugarsが,おそ掘りサツマイモに多い,b. Vitamin Cの含量は,両者において,ほとんど差異がないことがみとめられる。早掘りサツマイモは,多くは農家の自家消費や青果用に供せられ,貯蔵されたり,また他の工業用原料にまわされることは少くない。サツマイモが,いま少し青果用として利用されるならば,われわれの栄養補給の上からいろいろめ成分を含んでいるので,合理的であり,また経済的にみても有利である。この研究には,本学角田寛子助手の助力をあおいだ。ここに感謝の意を表する。(この研究の概要は,昭和34年10月日栄養食糧学会九州支部大会にわいて講演した。)
- 1960-09-30
著者
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