市民農園開設の現状と整備の特徴
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概要
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市民農園は主として都市住民の農作業体験の場として,非常に需要が高い。最近では,都市地域だけでなく農村地域でも市民農園開設の試みがみられ始めた。本研究は,近畿地方4府県(京都府,大阪府,兵庫県,滋賀県)の全自治体に対するアンケート調査をもとに,市民農園開設の現状を把握し,その特徴を明らかにすることを目的としている。主とした分析の結果は以下のようにまとめられる。1)アンケートで回答の得られた自治体のうち,市民農園を開設しているのは約30%で,今後の開設意向を持つ自治体は約38%であった。2)市民農園は,特に農村地域において地域振興の一環として有効な手段であると認識されている。農村地域では市民農園に対して強い開設意向があることが確認されたが,開設・運営方法,利用者のニーズなどの諸点で問題点を抱えている。3)市民農園の諸元の特徴をみると,都市地域と農村地域の間およびファミリー農園と高齢者農園との間では,農園の総面積,区画面積,利用料等に顕著な相違が認められた。
- 岐阜大学の論文
- 1994-12-28
著者
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