ラット血漿中におけるプロレニンの存在
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概要
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プロレニンはレニンのプロセッシング過程で生じる不活性なレニン前駆体であり,in vitroでトリプシンによって活性化されることが知られている。本研究では,ラット血漿中にプロレニンが存在するかどうかをラット・プロレニン・プロセグメント-ELISA法とブルー・トヨパールカラムクロマトグラフィーとを組み合わせて検討した。本研究で開発したELISA法は,6 fmoleから6 pmoleのプロレニンを定量することができた。ラット血漿をブルー・トヨパールカラムに供することによって,プロレニン画分を活性型レニン画分から分離することができた。2MKC1によるプロレニンのカラムからの溶出は,今回開発したELISA法で確認できた。そして,ラット血漿中の活性型レニンとプロレニンの濃度は,それぞれ2.2fmole/mlと24fmole/mlと推定された。以上の結果より,ラット血漿中には活性型レニンばかりでなくプロレニンも存在していることが明らかとなった。
- 岐阜大学の論文
- 1990-12-25
著者
-
鈴木 文昭
岐阜大学農学部
-
中村 征夫
岐阜大学農学部生物資源利用学科
-
永田 幸雄
岐阜大学農学部生物資源利用学科
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鈴木 文昭
岐阜大 農
-
山下 晋司
岐阜大学農学部生物資源利用学科
-
高橋 昭彦
岐阜大学農学部生物資源利用学科
-
永田 幸雄
岐阜大学農学部
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