ダイズ種子の裂皮発生機構とその防止に関する研究 : 第2報遮光および剪葉処理と裂皮発生並びに収量関連形質との関係

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登熟期に遮光処理(圃場実験)および剪葉処理(ポット実験)を行い,ダイズ種子の裂皮発生と収量関連要素に及ぼす影響を調べた。1.開花後約40日目から収穫まで,黒色寒冷紗を用いて遮光処理を行った結果,供試した6品種中4品種において,遮光程度の増大に対応して裂皮粒率は低下した。2.種子100粒重は6品種中光大豆を除く5品種において,遮光程度の増大に比例して減少した。そして100粒重と裂皮粒率との間には,アキシロメと光大豆を除く4品種において有意な正の相関が見られた。3.株当たり粒重(収量)は寒冷紗2枚遮光区で低下したが,6品種中4品種においては1枚遮光区の粒重が最も高く,約33%の遮光は収量の低下をきたすことかく,裂皮粒の発生を低下させた。4.剪葉処理実験の結果,開花後約60日目に全葉切除した区において,供試した4品種すべての裂皮粒率は低下した砿開花後30日,40日および50日目に側小葉を1枚切除した区(剪葉率約31%)においては裂皮粒率の低下は見られなかった。側小葉2枚切除区(剪葉率約62%)においては裂皮粒率はやや低下する傾向にあったが,開花後約50日目の剪葉区以外は無剪葉区との差は有意でなかった。5.種子100粒重は全葉切除区および2毎剪葉区で低下した。そして,100粒重と裂皮粒率との間には新4号を除く3品種において高い正の相関が認められ,小粒化か裂皮粒率を低下させることが明らかにされた。
岐阜大学の論文
1984-12-15

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