老人性疾患治療病棟において回想法グループに参加した痴呆高齢者一事例の変化 : バウムテストを指標として
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概要
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本研究では、筆者が老人性痴呆疾患治療病棟において施行した回想法グループの参加者一人(81歳女性)のバウムテストの内容分析を指標として、痴呆高齢者への援助について検討した。グループは、週1回、決まった時間に1時間ずつ行った。グループ施行前、施行中、施行後にMini Mental State Examinationとバウムテストを行った。Mini Mental State Examinationの得点は、グループ施行前、施行中、施行後で有意差は認められなかった。バウムテストについてはグループ施行後において変化が見られ、セッションの様子と総合して解釈した結果、対人関係の拡がりの可能性が考えられた。本事例の結果から、痴呆高齢者への援助として痴呆高齢者が「安心して自己表現できる環境(場、人間関係)」の必要性が示唆された。
- 2003-01-31
著者
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