Crohn病による回腸膀胱瘻の1例

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概要

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症例は24歳、男性。入院4ヶ月前から排尿時痛、3ヶ月前から間欠的な腹痛及び発熱が出現した。1ヶ月前から尿に便や空気が混じるようになり、当院泌尿器科を受診した。US、膀胱鏡で膀胱上部に壁肥厚を認め、生検ではGroup IIであった。CT、MRIでは壁肥厚のある膀胱の周囲に腸管が近接しており、膀胱内に空気を認めた。膀胱造影、小腸透視、注腸造影で明らかな瘻孔は指摘できなかったが、消化管膀胱瘻が疑われ手術目的に当科入院となった。手術所見では小腸と膀胱が強固に癒着しており、Bauhin弁から35cmの回腸と膀胱との間に瘻孔を認め、周囲にBauhin弁から5cmの回腸、虫垂先端、大綱が癒着していた。回腸部分切除術、膀胱部分切除術、虫垂切除術を施行した。病理組織学的にCrohn病と診断された。術後に合併症もなく経過は良好で、術後13日目に退院し、術後1年8ヶ月目の現在mesalazine, prednisolone服用にて経過観察中である。
三重大学の論文
2003-12-25

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