右腎合併切除を要した後腹膜粘液型脂肪肉腫の1切除例

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概要

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症例は73歳女性。脳出血後、近医往診加療中であったが、食欲不振、発熱、乏尿が出現し、右上〜下腹部に腫瘤を指摘され当院紹介となった。USでは比較的境界明瞭、低輝度な腫瘤を認め、内部は高輝度な部分が混在し、不均一であった。CTでは肝下縁から骨盤腔に至る15X14X11cm大の境界比較的明瞭、内部不均一な等〜低吸収域の腫瘤で、脂肪濃度を含んでおり索状に不整に造影された。腫瘤は上行結腸、腸腰筋、下大静脈を圧排し、右腎とは一部境界不明瞭で浸潤が疑われた。MRIでは脂肪成分を含む変性の強い腫瘤であった。AAGでは腫瘤は乏血性であった。DIPでは右腎盂・腎杯の拡張を認めた。以上より右腎浸潤を伴う後腹膜脂肪肉腫と診断し、手術を施行した。術中所見で腫瘍は右腎を一塊になっており、腫瘍と共に右腎を合併セツジョした。病理組織学的に粘液型脂肪肉腫であった。術後10ヶ月目の現在在宅療養中である。
三重大学の論文
2003-12-25

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