インドネシアにおける英語の役割と機能 : 国語の近代化・発展への貢献
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概要
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2億の人口を擁し,インド洋と太平洋の間の海域に浮かぶ大小17,000余の島々からなるインドネシアは世界最大の島嶼国家であり,数百の民族集団から構成される多民族・多言語国家である。独立に際して,国民形成・統合のための統一言語としてインドネシア語を国語と制定して以来,国家は国語の普及と発展に対し一貫して多大な努力を払ってきた。統一言語の確立は国家建設の最も重要な鍵であったし,国家開発が進み,社会の近代化が急速に進行するにつれ,国語の近代化に対する要請はますます強まってきている。本稿ではインドネシアの言語事情を概観し,国語,民族語,外国語に課せられた役割を整理するとともに,インドネシアにおける英語の重要な役割と機能を分析する。英語は第一外国語の地位を与えられている。英語は外国語としての通常の役割をもつが,インドネシアでは特に,国語の近代化・発展に対し大きく貢献している点に焦点をあてて考察する。
- 富山大学の論文
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