戦略的イノベーションと組織能力
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概要
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企業は,直面する不連続的・構造的環境変化の下で競争優位を創造していくためには,将来の市場を生みだしていくという革新的活動が重要になってきている。こうした挑戦は,企業に従来の戦略行動を質的に転換しうる能力を組織内に組み込んでいくことを求めるものである。このことは,企業が競争の基本を既存の製品・市場レベルでの競争と考えていたのでは十分ではないことを意味する。持続的な競争優位の源泉として,製品・市場レベルの背後にある技術,スキルそしてノウハウなどを将来構想に基づいて更新・活用できる組織能力に目を向ける必要性が高まってきているのである。本稿はこのような問題意識のもとに,競争優位の源泉として組織能力をとらえ,その内容や分析の視点がどのように変遷してきたかを指摘しながら,現環境のもとで重要な組織能力の内容を論じることを試みる。
- 慶應義塾大学の論文
- 1995-12-25
著者
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