顔面および頸の形態と被服構成における衿型との関係についての研究 第1報 : 顔面および頸の分類
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1.顔面,頭の各部位の長径,幅径,周径 顔面および頚の各部位の長径,幅径,周径に併せて身長の計測も行ない,最大,最小,平均,標準偏差を求めたが,標準偏差は身長,顔面の周径を除いて他は比較的小の傾向であった。2.顔面,頭の各部位の長径,幅径,周径の比 頭頂〜オトガイ点,髪際〜オトガイ点,オトガイ〜頚窩点の各長径および顔面最大幅に対する,各部位の長径,幅径,周径の比をそれぞれ求めたが,頭頂〜オトガイ点の長径に対するオトガイ〜頚窩点の長径の比は平均で0.26,顔面最大幅は0.63,肩幅は1.57,顔面周は2.73であった。3.顔面,頚の各部位の長径,幅径,周径の相関関係 顔面,頚の各部位の長径の相関関係について15項目の検定を行った結果8項目が有意であり,幅径と長径の相関関係は30項目中14項目が,また周径と長径とは12項目中6項目が有意であり,検定項目数の約半数に相関関係が認められた。4.顔面および頚の形態的分類 相関関係について検討の結果,頭頂〜頚高点の長径は各部位の長径,幅径,周径の10項目中,8項目が有意であり,他に比較して高い傾向を示した。そこでこの長径を用いて顔面の分類を試みることにし,標準偏差の±1〜3σの中に含まれるものを5段階に分類しA〜Eとした。Aの24.2〜26.Ocmの中に含まれる者はわずか0.7%であり,Bの26.1〜27.9cmの中には20.8%,Cの28.0〜29.8cmの中には52.6%が含まれ,Cは全体の過半数の者で占められた。またDの29.9〜31.7cmの中には23.7%,Eの31.8〜33.6cmの中には22.0%の者が含まれた。以上の分類にしたがい複合図を作成して確認した。以上の研究は長径による顔面の分類を試みたことにとどまったが,この後別の角度からの分類について検討を加えると共に,衿型との関係へと研究を発展させたい考えである。終りに本研究に被験者として御協力下さった本学服飾専攻の学生に感謝いたします。
- 名古屋女子大学の論文
- 1974-03-15
著者
関連論文
- 女子の体型とスカートに関する研究(第2報)
- 女子の体型とスカートに関する研究(第5報)
- 矢作川の流域における祭礼と服装についての調査(第4報) : 三河万歳 西尾のてんてこまつり
- 矢作川の流域における祭礼と服装についての調査(第3報) : 西尾の大名行列
- 矢作川の流域における祭礼と服装についての調査(第2報) : 瀧山寺の鬼まつり
- 矢作川の流域における祭礼と服装についての調査(第1報) : 稲武のまつり 足助地方の夜念仏とあやど踊り 猿投の棒の手
- 衣装の面からみた北設楽地方の祭り(第2報) : 七福神の衣装について
- 衣装の面からみた北設楽地方の祭り(第1報) : 参候祭りについて
- 被服の着装効果と顔の形態的因子との関係についての研究(第4報)
- 被服の着装効果と顔の形態的因子との関係についての研究(第3報)
- 被服の着装効果と顔の形態的因子との関係についての研究(第2報)
- 被服の着装効果と顔の形態的因子との関係についての研究(第1報)
- 被服の着装効果と顔の形態的因子との関係についての研究-1-
- 顔面および頸の形態的因子と被服構成における衿型との関係についての研究(第5報)
- 顔面および頸の形態的因子と被服構成における衿型との関係についての研究(第3報) : 頸の分類
- 顔面および頸の形態的因子と被服構成における衿型との関係についての研究(第2報) : 顔面の分類
- 顔面および頸の形態と被服構成における衿型との関係についての研究 第1報 : 顔面および頸の分類
- 女子の体型と被服構成に関する研究(第4報) : 体幹についての研究
- 女子の体型と被服構成に関する研究(第3報) : 体幹についての研究
- 女子の体型と被服構成に関する研究(第2報) : 体幹についての研究
- 女子の体型と被服構成に関する研究(第1報) : 体幹についての研究
- 女子の体型とスカートに関する研究(第6報)
- 女子の体型とスカートに関する研究(第4報)
- 女子の体型とスカートに関する研究(第3報)
- 女子の体型とスカートに関する研究(第1報)
- 矢作川下流の漁業地域における生活実態調査 : 農漁作業衣について
- 矢作川中流の農村地域における生活実態調査 : 農作業衣について
- 短期大学における被服構成および実習(洋裁)の指導法について(第2報) : スカート縫製の時間分析
- 短期大学における被服構成および実習(洋裁)の指導法について(第1報) : 縫製工学に立った縫製指導とその実験報告