クラス授業で行われる音読に対する教師の目的意識〜外国人学習者に対する日本語教育現場での調査から〜
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概要
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日本語教育においては読解授業で学習者に教材の音読をよくさせている。文章を読むことは本来黙読であるのに音読させる意義は何なのか。本稿では日本語教師に対する質問紙により教授法としての効果的な音読を考える第一段階として、教師の経験則に基づく音読の目的を調査した。集められた回答をKJ法を用いて分類した結果、回答数の多い順に<学習者の気づきを促す>、<内容理解>、<体感・体得させる>、<教師によるチェック>、<クラス運営上のテクニック>、<心理的援助>という六つのグループに分けられた。最も多かったのは音読によって学習者に自分の発音に気づかせたり、新出語彙に注目させたりするという目的であった。また、学習レベルや授業進行における差も見られた。更に、音読にはマイナス面があるかという調査結果との比較を行ったところ、学習者の理解や意欲等の面において音読させる目的とは相反する考えが見られた。
- 2004-09-30
著者
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