企業結合会計方法の論点と解決策 (笠井昭治教授退任記念号)
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概要
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笠井昭次教授退任記念号企業結合会計基準に関して,米国FASBや国際会計基準がプーリング法の禁止およびのれんの非償却+減損会計へと変更する中にあって,わが国企業会計審議会は,プーリング法を全面禁止とはせず,のれんの20年以内の償却+減損会計とすることで独自性を出した。しかし,会計学上,40年余の間,幾度となく主張されたフレッシュスタート法は上記すべての会計基準で見送られている。本稿では,米国におけるプーリング法とフレッシュスタート法の論理の歴史的変遷を検討し,また,企業会計審議会『企業結合に係る会計基準』(2003年) の論理を検討することで,プーリング法を是とする論拠を確認するとともにフレッシュスタート法を妥当とする新たな論拠を提案する。その結果,企業結合会計基準として,パーチェス法に加えプーリング法とフレッシュスタート法の同時併存モデルを提案する。
- 慶應義塾大学の論文
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