談話における結束性とその指導(1) : 同一物指示について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
英語の話し手は,ある一節を読んだり,聞いたりすると,それがテクストを成しているか,そうでないか容易に判断することができる。このことから,テクストには,そのまとまりを保証している何らかの特徴が存在し,話し手はこれを手がかりにして判断していると考えることができる。それでは,何がテクストであり,何がテクストでないかを判断する客観的な言語的特徴とはどのようなものなのか。本稿では,英語の文章を正しく理解したり,さらに進んで英語で話をしたり,文章を書いたりするときに,まとまりのあるものにするために必要な言語的な手段を具体例を挙げて見ていくことにする。This paper presents a comparative pragmatic analysis of cohesion in English and Japanese discourse. If a speaker of English or Japanese hears or reads a passage of the language which is more than one sentence in length, the speaker usually identifies without difficulty whether it forms a text or is just a collection of fragments of sentences. This paper inquires into what makes the difference between the two with special reference to reference in the framework of Halliday and Hasan (1976).
- 上越教育大学の論文
著者
関連論文
- ガ分裂文の談話機能
- It分裂文の焦点に生じる付加詞と下接詞
- 談話における右方移動構文とその指導
- It分裂文の焦点とモダリティ表現--命題領域とモダリティ領域の認知転換と総記的含意
- 談話における定名詞句表現の解釈とその指導法--関連性理論によるアプローチ
- 談話における右方移動構文--統語的複雑性と情報価値
- 関連性理論の枠組みを用いた教材開発
- 談話における結束性とその指導(2) : 冠詞,語い的結束性
- 談話における結束性とその指導(1) : 同一物指示について
- 報道文におけるガ分裂文について
- 分裂文とWh分裂文の排他性含意
- 談話におけるWh分裂文の排他性
- 談話におけるWh分裂文の機能
- 情報構造と談話における受動文の機能
- Referring Expressions in Discourse:Relevance--Theoretic Approaches to Pronominal Anaphora and Bridging Reference
- 関連性理論の視点
- 疑似受動文とCHARACTERIZATION
- COHESION, TEXTURE, COHERENCE の理論的背景
- 名詞句反復表現と「同」表現の機能論
- 書評 Carlota S. Smith, Modes of Discourse: The Local Structure of Texts
- 1. 文内照応と談話照応(Symposia 第六部門「照応形式をめぐって」,日本英文学会第59回大会報告)
- 分裂文の総記的含意
- It is that 節構文と「の(だ)」構文
- It is that節構文と「の(だ)」構文
- 「同」表現の意味論