<研究論文>過炭酸ナトリウム漂白処理過程中における含銅染料染色布の劣化と変退色に及ぼすアミノ酸の影響

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概要

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過炭酸ナトリウムによる含銅染料染色布および銅吸着木綿布の劣化と変退色に及ぼすアミノ酸の影響について検討を行った。染色布の染料に配位している銅および布に吸着している銅が漂白剤の触媒となって分解を著しく促進するために漂白過程中に染色布の劣化と変退色が促進する。しかし, ヒスチジン, アルギニン, グルタミン酸をそれぞれ漂白系にそれぞれ添加して漂白すると布の劣化と変退色の進行をを抑制することが明らかとなった。その作用機構として推定されることはアミノ酸が銅とキレート反応して銅の触媒作用を抑制していることである。さらに, この3種類のアミノ酸は含銅染色木綿布より銅原子をほとんど引き抜ないで変退色を抑制した。
2002-03-20

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