精神看護臨床実習指導に関する現状と課題
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概要
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本研究は, 精神科における看護臨床実習指導者に対するアンケート調査から指導者の実習指導に対する意識を明らかにし, 精神科看護実習の現状と課題を把握することを目的とした.その結果(1)精神科における指導者は一般病院に比べ看護士の占める割合が多く, 経験年数が長く, 年齢も高い傾向にあった.(2)多くの指導者は役職者で, 指導者としての辞令や手当てももらっていない.(3)指導者は十分に学生指導が出来ていないと感じ, (4)学生や看護教員の精神科に対する偏見を嫌だと感じている.また(5)看護学校の求める実習目標が高く, 達成が難しいと感じていることが明らかになった.しかし, 実習病院も指導者も研鑽を積み, 実習体験が改善するよう努力をしている.1997年に看護教育カリキュラムが改正された.それにより, 看護教育の中で精神看護が占める位置も重要になってきている.看護学校と精神病院が協力して, 精神看護実習がより実効あるものにするよう, その課題について確認し, 解決していく必要がある.
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