<原著>Women in Loveにおける無意識の啓示
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概要
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D.H.ロレンスの長編小説既, Women in Loveでは, 登場する三人の女がまとった色彩ゆたかな衣装と, 小説の最終部の舞台となったチロルアルプスの白一色の氷と雪の世界が対比的に描写されている.本稿では, 衣装は登場人物の意識の表層を表すペルソナであり, それに対して永遠に凍結した雪の世界は, 彼らの無意識の領域に潜む空虚・無・死を啓示する心象であると促え, それが作品においていかに具体化されているかを考察した.その結果, それが登場人物の個人的な無意識を超えて, 産業中心の機械化された現代社会の<死の過程>を表す心象として独自の意味が附与されていることが明らかとなった.
- 1991-10-11
著者
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