<原著>理学療法士養成校の学内教育における「健常者の動作観察」の必要性 : 関西医療学園専門学校理学療法学科における実践報告

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関西医療学園専門学校(以下,本校)理学療法学科2年次における「脳卒中理学療法学」の授業では,動作分析の習熟度を深めるため,健常者の動作観察を積極的に取り入れて授業をおこなったので,その内容を報告する。学生を2人1組とし,次の動作観察課題をおこなわせた。課題は,1)椅子からの立ち上がり,2)歩行,3)起きあがり(背臥位から長座位),4)階段昇り(2足1段),5)階段昇り(1足1段),6)階段降り(2足1段),7)階段降り(1足1段)の7つの動作とした。1回の観察時間は180分間(2コマ)とし,観察内容を文章化させた。学生の動作観察内容は,3名の教員(卒後1年目,6年目,16年目)が評価した。評価の基準は,A「観察内容が想像でき,用語が適切」,B「観察内容は想像できるが,用語が不適切」,C「観察内容は想像できないが,用語は適切」そしてD「観察内容が想像できず,用語も不適切」とし,全学生の90%以上の評価がAもしくはBに達した場合に,次の観察課題へと進んだ。担当教員のうち2名の教員から,後日に各学生ヘフィードバックした。各動作観察に要した回数は,「椅子からの立ち上がり」,「歩行」,「階段昇り(1足1段)」の3動作が3回,他の課題は全て2回であった。様々な動作の動作観察を継続させることで,動作観察レポートの内容に進歩がみられた。3名の教員間の評価には大きな差異はなかった。
関西鍼灸大学の論文
2002-09-20

<原著>理学療法士養成校の学内教育における「健常者の動作観察」の必要性 : 関西医療学園専門学校理学療法学科における実践報告

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