持久的トレーニングがラット膵腺房細胞に及ぼす影響

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
F344雌ラットを対象に,32m/分のトレッドミル走による持久的トレーニングを週5日,8週間負荷し,安静を保ったコントロールラットと比較して以下の結果が得られた。1. 持久的トレーニングによって有意な体重増加抑制,飼料効率低下,下腿骨格筋肥大を認めた。2. 持久的トレーニングによって膵湿重量ならびに膵蛋白含量の有意な増大を認めた。3. コントロールラットでは,発達した粗面小胞体や腺腔周辺に密集した分泌顆粒を認める典型的な蛋白合成細胞の電顕像が観察された。4. トレーニングラットでは,コントロールラットに比較して,膵腺房細胞の分泌顆粒の増大を認めた。また,膵腺房細胞が著明に肥大することを電顕像より認めた。以上の結果より,持久的運動習慣による膵組織重量増大は,細胞の増殖よりもむしろ細胞の肥大によること,また,膵蛋白含量の増大は分泌酵素の合成や貯蔵の増大によることが判明した。
和洋女子大学の論文

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク