マカロニコムギのAgropyron染色体添加型植物における異種染色体の優先的伝達
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概要
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マカロニコムギ(Triticum durum cv. STEWART)に添加されたAgropyron elongatum, 2n=14の染色体e_1が常に次代に残される現象について取扱った。この現象はコムギゲノム内に生じた劣性接合子致死遺伝子の作用をe_1染色体が抑制することによって説明された。即ち, しわ種子は致死遺伝子をホモにもつ2n=28の種子で, 良種子はe_1染色体を含む添加型(2n=29)である。後者はe_1染色体による致死遺伝子作用の抑制のために, 正常に発芽し旺盛に生長する。しかし, 着粒種子の80%はe_1染色体を含まぬためしわ種子となり, 致死する。
- 1983-01-30
著者
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