タバコの培養組織から分離した2,4-D抵抗性細胞系の遺伝学並びに生理学的研究 (第1報) : 2,4-DおよびIAAに対する生長反応(植物防疫学)
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概要
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高濃度の2,4-Dを含む培地で繰返えし細胞選抜することによって, 2,4-D抵抗性細胞系を分離し, その細胞組織学的特徴あるいは生理学的特徴を調査した。このカルスは生理的濃度の2,4-Dが存在するもとでは, IAAに対してもまた抵抗性を示した。このカルスの基本的特徴は, 2,4-Dの存在する条件下においては, 細胞が分裂生長相にとどまって肥大生長相に移行しない点にある。2,4-Dを除くと細胞は発達して, 肥大生長相に移行することから, 生長相の移行は2,4-Dによって制御されると考えられる。少くとも, このカルスに関する限り, 分裂生長相にある細胞は2,4-Dに高い抵抗性を示すということができる。
- 神戸大学の論文
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