脳性麻痺児の歯科療育に関する研究
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概要
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全国75の肢体不自由児施設, 179の肢体不自由児養護学校に在園, 在学する脳性麻痺児を対象として, センターや養護学校内でみられる歯科的問題について質問紙法を用いて調査を行なった。調査の内容は, (1)園児, 児童・生徒の歯科的不快の訴えについて(2)それに対する療育センター, 養護学校の対応について(3)歯科診療室を有する施設におげる歯科治療の実態についてなどで, 次のような結果が得られた。(1)小児の歯科的不快の訴えを全く経験していない施設はごくわずかであった。(2)各施設における小児の不快の訴えに対する対応としては歯科診療所への受診が最も多かった。(3)歯科の診療設備を持たない施設での歯科治療は施設で責任を持って歯科医に受診させる所と, 家庭に連絡をとり親族にまかせる所とがあり, それらはほぼ同数であった。(4)歯科診療室を有する18園にみられる歯科診療の回数は週1回が8園, 2回が4園であった。また, 診療にあたる歯科医は常勤者2名を除き全てがパートタイマーであった。(5)外来で処置を行なっている施設は14,外来と全身麻酔下の両方で行なっている所が4であった。(6)治療の内容については歯冠修復処置が主体をなしていた。
- 東北大学の論文
- 1983-12-25
著者
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