地理学における地域区分
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概要
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後藤(1996)は,地理学とは「空間的な認識の論理」であり,「空間的なものの見方」であることを指摘したが,その主要な方法のひとつとして「地域区分」がある。従来,それは研究対象により各研究者が従来の方法を踏襲してきたように思われる。しかしながら,地域区分に関しては,その基礎的な検討は必ずしも十分であるとはいえなかったのではなかろうか。そこで筆者は地域区分に関する基礎的な検討をおこなった。その結果,地域区分をおこなうには,先ず,現象の特性を把握し,その上で地域区分の方法を選択すべきであることを説明した。これらに関係して,境界地域のもつ意味についても検討を加えた。以上の結論として,単なる地域区分の問題だけを検討するのではなく,対象とする現象の性質を検討した上での地域区分が必要であるというのが筆者の主張である。このように一旦基礎に立ち返ることこそ,応用面での発展につながると筆者は考えるのである。
- 弘前大学の論文
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