C.バーニーの翻訳オペラ『知恵者The Cunning Man』について
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概要
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ルソーの共鳴者であるイギリスの音楽史家,C.バーニーは,彼の幕合オペラ『村の占師Ledeviれduvillage』を翻訳し,『知恵者TheCunningMan』として上演した。本稿では,まず,当時の音楽界を二分したフランス,イタリア音楽の優劣をめぐる「ブフォン論争」を概観し,イタリア派としてのバーニーの立場を検討する。次に翻訳オペラF知恵者』の成立事情とその反響,及びバーニーとルソーとの親交にふれ,最後に両者のオペラを比較分析する。その結果,バーニーの翻訳オペラは,ルソーの原作に概ね忠実に倣いながらも,ルソーの愛したフランス伝統のオペラ手法を排した,より強いイタリア趣味が認められた。
- 弘前大学の論文
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